A JICA Senior Volunteer in Syria

JICA: Japan International Cooperation Agency (独立行政法人国際協力機構)、SV: Senior Volunteers(シニア海外ボランティア)
当サイト: SVワールドに踏み込んだ私が2006年9月に任国シリアに旅立ち、活動後、2009年9月に帰国するまでのレポート

JICAシニア海外ボランティア活動最終報告 (2009年9月)

1. シリアで行った活動

ティシュリーン大学 ティシュリーン大学赴任 (2006年10月)
ダマスカスでアラビア語の現地研修後ラタキア市にあるティシュリーン大学に赴任しました。

2. 学生プロジェクトの大きな成果

中東諸国の技術発表会 中東諸国の技術発表会
アブドラ君とゼイーナさんのペアーが最優秀ヤング発明賞を受賞した!

3. 仕事に関連した資機材

仕事に関連した資機材 任国で入手可能な資機材
半田ごて、スイッチング電源、ステッピングモータ、乾電池、ダイオードなど必要な資機材の60%くらいは現地調達可能です。

4. シリアの人々との交流

シリアの人々との交流 大学職員家族と友人からの招待 2008年8月
大学職員の方々からの招待、結婚式、それに葬儀にも出席しました。

5. シリアの生活環境

シリアの生活環境 シリアの生活環境
借家の台所です。乾期中も水を安定して供給するため各家で貯水槽を持ち、そこからの温水と冷水それに水道直結の3つの栓が設置してあります。

6. シリアの生活必需品

シリアの生活必需品 シリアの生活必需品
米、スパゲッティ、インスタントラーメン、ホブズ(シリアパン)、卵、牛乳、マヨネーズなど買ってみました。

 

メカトロニクス学科活動 (2006年10月〜2009年9月)

2007年学生プロジェクト

2007年学生プロジェクト発表会 メカトロニクス学科活動 (2007年3−4月)
学生プロジェクト発表会でこのグループはCCDカメラを付けたロボットカーの発表をします。

ティシュリーン大学とダマスカス大学の学生交流

学生交流発表会、2007年4月26日 学生交流発表会、2007年4月26日
ダマスカス大学のコンピュータ自動制御学科の学生がメカトロニクス学科を訪問しました。 助手のSomar君がティシュリーン大学のメカトロニクス工学科の説明をしています。

2007年第5回国際教育訓練機器展示会での学生の活躍

ETEX 2007 2007年第5回国際教育訓練機器展示会の入り口
ティシュリーン大学で開催されメカトロニクス工学科4年生の学生が自分たちのプロジェクトを展示しました。

情報通信カンファレンス (Information Communication Technology Conference 2007)

ICT Conference 2007年2月24、25日、シリアの「情報通信カンファレンス」がラタキアのメリディアンホテルを会場にして開催された。 Tishreen大学に派遣された我々2人も招待され出席した。
開会式の様子です。

メカトロニクス・ワークショップ 2006 (Mechatronics Workshop 2006 in Damascus)

Damascus Mechatronics Workshop 発表件数は12件、発表者はTishreen University, Damascus University, Aleppo Universityの先生方、企業の方と特別参加したJICA Senior Volunteerの私です。 関心のある人は誰でも聞いてよく学生の姿もすこし見られました。

 

JICA事務所主催関係の活動 (2007年)

2007年UNDOF日本隊記念日のゴラン高原ツアー (2007年2月9日)

クネイトラ市ゴラン病院 クネイトラ市ゴラン病院
1960年代に建設されたエレベータもある近代的な病院だったそうです。
射撃訓練でことごとく破壊されています。

JOCV音楽教室

JOCV音楽教室 シリアにはパレスチナ難民キャンプが数箇所にあります。日本人は日本がパレスチナ難民支援に熱心なことを知っているかな? この地域住民の教育支援のためJICAは数名の教師を派遣しています。いずれも若いJOCV(Japan Overseas Cooperation Volunteers、青年海外協力隊)です。

2007新年を迎えて

JOCV、SV報告会 JICAシリア事務所はボランティア報告会を月1回開きます。
われわれは見ず知らずの外国に来て活動を行います。
当然、成功もあり、失敗もあります。
それぞれの体験をまとめて発表しみんなの活動の糧にします。

 

派遣地ラタキア市と派遣先のティシュリーン大学 (2006年10月)

ラタキア市に住居探しに行く

Lattakiaに住居探し 私の派遣先はラタキア市にあるティシュリーン大学です。ダマスカスからバスで出かけました。 バスに乗るまではJICA援助付きですが乗ったら一人です。ちょっと心細いですね。 ラタキアのホテルに宿泊し派遣先や同僚の援助で借家を探します。左図は同僚の住むアパートから見た地中海沿岸光景です。

派遣先のティシュリーン大学 (Tishreen University)

Tishreen University in Lattakia City 住居を探しに来たけど、実質1日半では決められなかった。当面大学の宿舎に住もう。宿泊費は無料。 秋も深まり雲が空を覆う日が多くなった。予想以上に雨が降る。 宿舎の窓から構内をながめたら学生が登校している。授業は8:00から始まるようだ。 こんな光景は日本の大学と殆ど同じです。

 

日本、ドバイ、ダマスカスそしてJICAシリア事務所で最初の一歩 (2006年9, 10月)

関西空港からドバイへ飛ぶ

ドバイ空港 関西空港を飛び立ちドバイ空港に着いた。飛行時間は13時間25分。巨大な空港ビルだ。未来都市を思わせる設計です。 24時間休みなく活動している様子、関西空港は23時ころは殆どの店が閉まっていた。両替も出来なかった。

ドバイの街並見物

Dubaiの街並 ドバイ空港で約9時間半の待ち時間があったので、運転手付き車で市内見学に出ました。
ホテルから市内に出るには入国と出国の手続きが必要です。 パスポートと搭乗券の両方をしっかり持って出ないと戻れなくなります、要注意!

ドバイからダマスカスへ飛ぶ

オマル・アル・カーヤム・ホテル 遂にシリアに着いた。ホテルの部屋から外を見た。ちょうど下に広場が見える。歴史がありだれでも知っている広場と聞いた。 タクシーの運転手に「マルジェ」と言うだけで通じるそうだ。
空には月が見える。現在ラマダンの時期でダマスカスの市民は断食中だ。この月がラマダンの終わりも告げる。 日本人の目に映った異国の情景、10月3日、長い一日だった。

JICAシリア事務所で第一歩

JICA Syria Office 最初「オマール・カーヤム」ホテルに滞在、ここからJICAシリア事務所に通う。なにも分からないので最初の2,3日は迎えに来てくれた。 でもその後は自力通勤。標識が立っている、ここがオフィスだ。このあたり一帯には各国の大使館があるそうです。 日本大使館はすぐ近くにあります。

アラビア語現地研修

アラビア語現地研修 シリアに着いて最初の仕事はアラビア語の現地研修を受けることだ。 現地のアラビア語の先生が英語とアラビア語を使って講習をおこないます。アラビア語は初めてなのでみんな四苦八苦。 我々は音だけを聞いてすぐ覚えられる年齢をはるかに越えているのです。

 

JICA駒ヶ根訓練所で派遣前研修 (2006年8月17日〜)

入所式 (2006年8月17日)

駒ヶ根JICA訓練所 独立行政法人国際協力機構
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所
平成18年度前期シニアボランティア
派遣前研修入所式
と書いてあります。

研修始め (2006年8月18日)

ラジオ体操 ラジオ体操(第1だけ)です。シニアボランティアとあって、みなさん髪の毛は白くなっていますが、 厳しい健康診断をクリアして参加しているだけあって大変元気です。

初秋の虫 (2006年9月)

しじみちょう 9月に入ってすこし涼しくなりました。特に暗くなると少し寒いくらいです。 日中はまだ結構あつく、花にチョウなども見かけます。

送別会 (2006年9月3日)

英語クラス送別会 英語クラス送別会 (2006/9/3)
もうすぐ研修も終わり、英語の先生夫妻を招いて英語クラスの送別会です。 朝はちょっと寒くなった。朝の散歩でアキアカネを何匹も見ました。

 

シリア隣国の国外探訪 (2007年〜2009年)

チュニジア探訪

シディ・ブ・サイド(Sidi Bou Said)
チュニジアンブルーは地中海の色だ。空の色、海の色どちらもブルーなのだ。

ヨルダン探訪

ペトラ遺跡、山頂まで上った。ここにも大きな建築物がある。高さ45 m、幅50 mの大きさだ。
A.D. 1世紀に建築されたAd-Deir (Monastery)です。

キプロス探訪

Petra tou Roumiou (ペトラ・トゥ・ロミウ海岸) ペトラ・トゥ・ロミウ海岸
美の女神アフロディテ生誕の地と伝えられる。この海辺の近くにアフロディテを祭る神殿があります。

ギリシャ探訪

パルティノン神殿 パルティノン神殿全景、 小高い丘は石畳で出来ている。その上に神殿が建てられている。 神殿には高さ12mの巨大なアテナ女神の立像が東を向いて安置されていたと言う。現在は何も残っていない。

イタリア探訪

コロセウム
ティトゥス帝のもと80 A.D.に完成した。ローマ帝国時代に建設された最大の円形劇場(Amphitheater)。ローマ時代、剣闘士の競技や一般向け見世物などに使われた。

エジプト探訪

Abu Simbel Temple (アブ・シンベル小神殿) アブ・シンベル小神殿、ネフェルタリ王妃と現地の地方神ハトホル女神に捧げられた。 神殿入り口の両側に建造者ラムセス?世の像が立ち、向かって右から2番目に比較的保存状態の良いネフェルタリ王妃の像が立っている。 大神殿の像より小さいもののやはり巨大だ。でも奉納文も大きい。入り口も含め神殿建造物としては大神殿よりバランスが取れていると思った。

 

シリアの国内探訪 (2006年10月〜2009年9月)

クラック・デ・シュバリエ

Krak des Chevaliers 城本体から見た外壁です。それほど堅牢な壁には見えません。遠くの景色がかすんで見えます。 「天空の城ラピュタ」のイメージですねー。

サラディーン城

Salahdeen Castle 城の入り口に続く石の門です。これは圧巻です。岩肌を削って入り口への道が作られています。鉄壁ではなく、石壁の守りを確保する門です。 クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン(サラディンの砦)は一組で、2006年、世界遺産に登録されました。

ユーフラティス川流域

Qal'aat Ja'abar 古城めぐりが好きな人にはおすすめのカラアット ジャアバル。アレッポ---デイル エ・ゾール道路に沿ってアレッポから146 km。 まずユーフラティス川を堰き止めたダム(英語表記でAl-ThawraとかDamThe Tabaqah Dam)がある。 このダムは高さ60 m, 長さ 5 km あり1973年に完成した。このダムの上を通って行く。

パルミラ遺跡

Palmyra 千年以上前、ここは隊商の行きかうにぎやかな中央通行路(The Central Avenue)だったのでしょう。 道の両側には巨大な石柱が並んでいます。ここを通ってみます。

ボスラ

ボスラ円形劇場 ボスラ円形劇場の観客席最上段。広角にしてもまだ入りきれない。広場に1人の人間がいる。人間とは思えない位小さいですね。 こんなに広くって舞台の音が聞こえるの?心配ご無用、背景の巨大な石壁を見てください。この壁が抜群の音響効果をもたらすのです。 壁の凹凸は現代の音楽ホールに近い驚くべき設計です。

セイドナーヤ & マアルーラ

Saidnaya セイドナーヤはダマスカスから北に20 miles (約32.2km)の位置。古代都市Antiochの大司教邸の所在地だった。 聖書と深く関係し、多くの学者はこの地をイエルサレムに次いで宗教的に重要だと考えていると言う。

ラタキア

ラタキアの海岸 シリアの首都はダマスカス。ラタキアは地中海に接する港町だ。ダマスカスから北に高速バスで約3時間半の道のり。
ここはラタキアの海岸です。地元の人が散歩しています。子供は何を見てるのかな?

ダマスカス旧市街

The Umayyad Mosque 世界最古のモスクの一つウマイヤード・モスク。建物の大きさは最大級。ウマイヤード王朝時代のA.D. 705年に建設された。 ここはモスクの中庭です。ラマダン期間の金曜日、夕方になると断食を終わった人を迎え入れ食事を供します。 きれいに掃除された中庭にはパン(ホブズ)とペットボトルの水が整然と並べられています。

ダマスカス

ヒジャーズ駅 ヒジャーズ駅。かつてここで汽車が発着していた。1917年のオスマン帝国時代に建造された駅だ。
立派な石造の建物です。内部の天井や壁の装飾、窓のステンドグラスがとても美しい。

シリアの食べ物

シリアの焼肉料理 シリア風焼肉料理。焼肉料理を注文するとこんな風に出されます。シリア風焼き鳥とラム肉と牛肉です。 牛肉はミンチ肉をソーセージ風にして焼いた物のようです。ホブズがのっかています。焼トマトも付いています。 ミント「ナナ」の葉があちこちに使われています。左のミルクは少し醗酵したヨーグルト風の飲み物でした。

スナップショット

シリアのスーパーマン ダマスカスの街角で見かけたシリアのスーパーマン?
子供は人懐っこく、外国人をみると英語で話しかけてきます。

 

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