The Euphrates River Area (May 3, 2007 - May 5, 2007)
Rasafeh （ラサファー） May 3, 2007
Rasafeh （ラサファー）
イーシリアから東の方向にシリア砂漠をどんどん進みます。
14:22 遠くに古代の城壁のような建造物が見えてきました。ラサファー (Rasafeh) です。これは規模が大きい。
ラサファーはユーフラティス川の南、シリア砂漠の北、アレッポから南東方向に160 km、そしてアレッポ---ラッカ道路から30 kmの所に有ります。
Rasafeh （ラサファー）
14:42 遺跡に近づき門のところに来ました。大きい門だ。かなりよく原型が保存されている。どんな遺跡なんだろう？
ラサファー宮殿はウマイヤード王朝3代目のヒシャム・イブン・アブドゥル・マリク (Hisham ibn Abdul Malik)の住居でした。彼の時代は黄金期でした。これは彼が芸術と建築に大変関心を持っていたためです。彼はシリアのいろいろな場所に宮殿を持っていました。彼は単純さと慎みを好みました。彼がラサファーを住居にした理由もこのためです。彼はここで亡くなり埋葬されました。
Rasafeh （ラサファー）
14:42 これはローマの建築様式だ。
Rasafeh （ラサファー）
14:48 立派な門構えだ。
ラサファー宮殿は最初、4世紀にキリスト教を守るために死んだローマの将校(聖セルジウス)を追悼するために建てられた教会でした。
Rasafeh （ラサファー）
14:52 門から中に入りました。
Rasafeh （ラサファー）
14:53 巨大な石の建造物だ。
Rasafeh （ラサファー）
14:55 立派な建造物です。このような円形ドームの原型が残っているのは紀元後の建造物だからでしょう。
Rasafeh （ラサファー）
15:12 地下貯水槽です。
この辺一帯は砂漠地帯なので水は貴重です。地下に巨大な貯水槽が6世紀の中ごろ建設されました。
これで100,000人の住民の1年分の水を確保したと推定されます。
Rasafeh （ラサファー）
15:22 地上からみた地下貯水槽です。雨水はこの貯水槽に流れ込みました。
Rasafeh （ラサファー）
15:30 教会として使われた場所。
円形ステージを持つ教会はシリア独特の建築様式だそうです。ここで宗教音楽が歌われました。
616年に教会はペルシャに侵攻され、略奪され、そして破壊されました。
Rasafeh （ラサファー）
15:30 教会として使われた場所。
壁側はきれいなアーチになっています。この教会の隣はモスクになっています。聖セルジウスを敬い教会を残したままモスクを建設したのです。
Rasafeh （ラサファー）
15:35 8世紀にヒシャム・イブン・アブドゥル・マリクがイスラム教の後嗣になったとき、彼はこの場所に2つの美しい宮殿を建設しました。後にthe Abbassidsが侵攻しヒシャム後嗣が建てた建造物を破壊しました。the Mar Sarkisの遺跡は殆ど残っていません。
Rasafeh （ラサファー）
15:37 城壁部分です。ずいぶん広い。
教会の一部はモスクの一部として利用されました。壁に彫られたアラビア語とギリシャ語の銘はキリスト教とイスラム教がシリアでは13世紀以降平和共存していたことを示しています。
Rasafeh （ラサファー）
15:40 やや遠景でみたアーチ建造物
平和共存のアーチです。